10月はAIにとって歴史的な1ヶ月となりました。
- cyberxjp
- 2024年10月24日
- 読了時間: 2分

ノーベル賞、OpenAI、Zoom、Tesla、AMDによる重大な発表・ハプニングがありました。
経営者が知っておきたいこと・考え方を解説します。
1. AI研究者がノーベル物理学賞を受賞
Geoffrey HintonとJohn Hopfieldが、機械学習と人工ニューラルネットワークにおける画期的な業績により、2024年のノーベル物理学賞を共同受賞。
• Hopfieldは1982年に脳が記憶を呼び起こす方法を模倣するネットワークモデルを開発。
• Hintonはニューラルネットワークがミスから学ぶ方法を発案し、現代のAIモデルのトレーニングに多大な影響を与えた。
• Hintonは現在のAIの進展に対して批判的であり、受賞式でもAIの未来に対する懸念を強く表明した。
2. AIの応用による異例のノーベル化学賞
AlphaFold2を開発したBaker氏、Hassabis氏、Jumper氏がノーベル化学賞を受賞。
• AlphaFold2は3次元タンパク質構造の予測を実現し、医薬品やワクチン開発に貢献。
• AlphaFoldのコードは無償で公開され、世界中の研究者が利用可能。
• AIの応用が科学的発見に大きく貢献していることを示す重要な事例
3. OPENAIがMICROSOFTからの独立を模索
OpenAIは独自のデータサーバーとAIチップを確保することを検討中。
• CFOのSarah FriarによるとMicrosoftは計算資源の提供を迅速に進めなかったがための対応である。
• Microsoftのサーバに加え、Oracleからテキサス州アビリーンにあるデータセンターをリース。
• OpenAIとMicrosoftの関係は両者のAI業界でのリーダー的立場の確立に大きく貢献した。
4. 自分の代わりにAIがZOOMに参加
Zoomは独自イベントZoomtopiaでAIコンパニオン、カスタムAIアドオン、アバターなどの新機能を発表。
• コンパニオンはZoom Workplace全体で使用可能なボットで、ウェブアクセスなどを搭載。
• 2025年にZoom ClipsでカスタムAIアバターが利用可能になる予定。
• 自分の代わりに自分のアバターがZoomに参加してくれる時代が近づいている。
5. テスラが無人ロボタクシーを発表
車がついに不労収入源になる未来が見えてきた。
• ステアリングホイールやペダルのない2ドア車両のロボタクシー「サイバーキャブ」を発表。
• 2026年に生産開始予定で、価格は3万ドル以下。
• より大きな自動運転ロボバンも同時に発表。
6. AMDが次世代AIチップを発表
NVIDIAのライバルであるAMDが新しいAI向けチップを発表。
• Ryzen AI PRO 300プロセッサーはIntelのCore Ultraチップより40%高い性能を持つ。
• Instinct MI325X AIアクセラレーターは、NvidiaのH200 GPUよりも高いメモリ容量と帯域幅を誇る。
NVIDIAが独走する中、AMDが反撃を計画中。
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